どうも、たがりです。
本の感想書くのって時間かかるんですよね~、、ブックレビュー苦手(涙)
でも備忘録もかねて、書いていきますよ!
大好き・伊坂さんのオムニバス?になるのかな?です!
読み終わったの結構前なんで、忘れているところも多々あるけども。
「首折り男」が見え隠れする短編連作集
これは、長編として書いたものではないのだけど、短編を集めてみたら繋がっていたという、伊坂さんだからできる離れ業なんじゃないかって思います。
ちゃんと掲載誌にあわせたカラーの短編になっているのに、一つ一つがちょっとずつ繋がっているっていうね。こういうことやろうっていうのをあらかじめ頭に入れた状態で書いているのかな?
あんだけ作品を書いているのに、なんでああも違和感無く世界観を交錯させることができるのか。本当に不思議です。頭の中のぞいてみたい。
もちろん1冊の本にまとめるにあたって加筆修正して、より繋がりが深まるようにしているのだろうけれども。
それでも上手い具合に調整しますね。
以下の7作品で構成されています。
首折り男の周辺
濡れ衣の話
僕の舟
人間らしく
月曜日から逃げろ
相談役の話
合コンの話
まぁなんとも伊坂色の強い短編が多かった印象です。
特に「首折り男の周辺」。
ただ、最後まで読んでもなにかしらの結論がはっきり出るわけでは無いので(あくまでも短編の集まりですから)全然違う話が最後にきちっと繋がってうわーっと伏線回収して劇的な最後を迎える「長編伊坂作品」ではないということをきちんと頭に入れて読んだほうが良い作品です。
そういった意味での伊坂らしさを期待して読むと肩透かしくらうと思います。
個人的には「合コンの話」が結構好きでした。会話劇を楽しむ感じなのですが。今作の中では一番コメディ要素強かったです。
泥棒・ 黒澤の登場が嬉しい
この短編集、3編で泥棒の黒澤が登場します。
別作品でも出てきている中でも個人的に好きなキャラクターだったので嬉しかったのです。(「ラッシュライフ」が最初の登場かと思って調べてみたら違った)
黒澤の飄々とした感じが好き。
はまる伊坂とはまらない伊坂
ちなみに、同じ伊坂さんの作品では「ガソリン生活」が、大分前に買ったんですけど、いまだ積ん読に入ってるんです。
これだけはなんかどうしても、キノ旅を一瞬思い出してしまって(いや、全然違うんですけどね。キノは乗り物と人間で喋ってるし。)なかなか入り込めずに苦労中。多作品の世界観が邪魔してくると、そこを振り払わないことには読めない…
入り込めない作品の扱い方ですが、私はちょっと休息期間を置いて、その間に他の作品を読んで、ということをしています。その期間をとってもどうしても読む気になれない本は、きっともう読まないかなって。
ガソリン生活は、そろそろ手をつけようかな~とは思っています。
伊坂作品、はまるとすごい勢いで読めるんだけどなぁ。