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”してみる”ブログ

都内で勤め人ライター業をしているアラサーです。頭で考えていても仕方がないから、とにかくなんでもしてみようじゃないかというブログです。やってみて失敗しても、その時はその時。

本の感想書いてみる【1】「夫のちんぽが入らない」

本を読むのは好きですが…。

読書、好きです。

好きですが、波がある。

読むときめっちゃ読むけど、読まないときは本当に読まない。

月に何冊とか、年間何冊とか目標決めて読んだことなんてない。

たまに私のことを「めっちゃ本読む人だ」と誤解してる人もいる。

んなこたーない。

あ、マンガはめっちゃ読んでます。

 

タイトルが衝撃的で思わず手に取った

 初回のブックレビューでこのタイトルを出すかどうかは迷いましたが

でも一番最近読み終わった本がこれだし、感想を書いてみたいと思ったので、

こちらの本を紹介したいと思います。

 

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どーですか、このタイトル。

 

「夫のちんぽが入らない」

 

いまだかつて、「ちんぽ」という単語が本屋店頭で堂々と陳列されていたことがあるだろうか。

 

いや、ない。

 

ということで、ついつい手にとってしまいました。

ネタバレは最小限に抑えます。

 

 内容は著者の後悔と決意

「決意」という言葉も大げさかなと思うくらい。

最後まで読んでも、タイトルの理由・原因がわかるわけではありません。

それを期待して読む人は、肩透かしをくらうのではないかなと。

 

ただ「そう」である事実を受け止めた上で、

この先どう歩んでいくのかを心の中で決めていくまでの過程であり、

そこにたどり着くまでに著者に起こったことが綴られていて、

著者の問題はタイトルの「入らない」ことだけではない、

ということが分かっていきます。

 

著者は夫のちんぽだけではなく、

さまざまなことが「入らない」し、同時に「入れない」のです。

 

この作品は「決めた」あとで書いているということもあるのでしょうか、

端々から、最初から諦めているような、ある種の清々しさを感じる文体でした。

きっと何かしらの形でずっと執筆活動をされていた方なのでしょう。

文章は読みやすく、研ぎ澄まされているので、さらっと読み終わることができました。

 

ネットではいくつか「タイトルあざとい」とか「期待はずれ」という否定的なレビューも見かけましたが、私はそうは思わなかったです。

 「めっちゃ泣けます!」みたいなのもあって、そうとも思わなかったけど。

 

何を期待して読むかによって、受け取り方が大きく変わるのだろうな、と思います。

ちなみに色んな本屋さんでこの本のPOPを見ましたが、

皆さんどことなく過剰で、「これだ!」というPOPにはまだ出会っていません。

過剰なPOPを見て、過剰な物語を期待して読んだ方は、「期待はずれ」になるだろうなぁ…というのが正直な感想。

 

著者のブログからの引用ですが、

たしかにそういうつもりで書いたんだろうな、と思います。

私は「入らない」という身体的な問題が治療で解決することを知らず、こんな思いをしているのは自分だけだと悲観し、目の前のどうしようもない現実から逃げてしまいました。独自の「対応策」を覚えてからは、ますます病院から遠のきました。もし子供を切実に望んでおられるのなら、本を読むよりも病院へ直行してほしいと思います。本書はあらゆることから逃げてしまった人間の話です。こうなってはいけない、という悪い見本として読んでいただければと思います。

 

そう、わりと最初から最後まで、著者は逃げっぱなし。

正面から向き合おうとしていない。

自分はダメな人間です、という意識がずっとある。

誰かを頼ろうとしないし、ひたすら殻の中に閉じこもっている。

そこに、小説のような劇的な変化は訪れないし、

夫との関係も一部破綻したまま。

 それでも生活は続いていくのです。

 

タイトル以外でこの作品が書籍化されるほど話題になった理由は、

正直なところわかりません。

もともと、1万字エッセイとして執筆され、

それが大幅に加筆修正されたものが今回のものなので、

書籍化まで巻き起こした「もともとの1万字」がどの部分なのかがわからないんですよね。私はそっちが気になります。

 

【記録】

2017年1月23日読了

 

 ところで私は女ですが、

本革のしぶいブックカバーが好きです。

こんな感じの、使い込むほどに良い色になるやつ欲しいですね。